中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

NHK・視聴料不払い運動もあるかもと懸念する

 私は、特にNHK派というわけではないが、視聴時間を100とすれば、70%は
 NHKの番組を観ている。しかし残念なのは、なぜかよい番組が深夜に放送される
 ことであり、どうしてそうなっているのか不思議でならない。
 民放TVは、一部のドラマは楽しんでいるが、バラエティ番組は鳥肌が立つほど
 嫌いだ。
 念のために書いておくが、最近間違って使われている「鳥肌が立つ」という意味
 ではない。
 私の場合、指の爪を切る際に少し深く切りすぎると神経を刺激するのか、左頬に
 鳥肌が立つ。
 鳥肌が立つということは「とても心地悪い」ことなのだ。
 さて、本題に戻ろう。
 NHK会長が代わった。定期異動のように見えるがそうではなく、安倍政権の狙いを
 感じて前会長が退任したのだった。
 それでも、任期交代と言えなくもない
 ところがNHK会長に就任した籾井勝人(もみいかつと)氏は1月25日、就任会見で、
 旧日本軍の慰安婦問題について「会長の職はさておき」と個人的な見解と断った上で
 「どこの国にもあった」「なぜオランダには今も飾り窓があるのか」との見解を示し、
 元慰安婦への補償を求める韓国を「すべて解決したことをなぜ蒸し返すのか」と批判
 した。
 その後国会で謝ったが、彼の姿勢を表すものだろう。新会長が早速物議を醸すという
 のは、いただけない。
 それだならまだしも、安倍政権がNHKに干渉しようとしているとの不安を籾井氏が
 「自らの就任会見で事実だと認めたようにみえる」と報じられた。
 籾井氏が「政府が『右』と言っているものを、われわれが『左』と言うわけにはいかない」
 と発言したようだ。
 わかりやすく言えば、政府が「右」寄りの番組を作れと言っているのにNHKが「左」寄りの
 番組を作るわけにはいかないと言っているのだ。
 彼は、NHKが公共放送だということを完全に忘れているのではないか。 
 公共放送というのは、政府の広報機関という意味ではなく、国民みんなのものなのだ。
 政府にとって都合の良い番組を作るということは、あってはならない。もしNHKが、政府の
 広報機関だとしたら、視聴料を取るのはおかしい。
 そうした背景があったからだと思うが、大学教授がラジオで原発問題を話そうとしたところ
 拒まれた問題も起こっている。
 新会長及び経営委員を選んだのは安倍政権である。
 NHKが、このように政権に振り回されるとしたら、公共性とは何かが問われるだろう。
 最後に一つの事実を書いておく。
 奈良に邸宅を持つ、大企業の常務だった人は、これまで一度も視聴料を払ったことが
 ないと豪語している。集金に来ても払わないと。公共性に問題があるからだと彼は言う。
 左右どちらかに偏った人ではない。大会社の常務をしていたほどの人なのだから。
 今回の人事によって、新会長や経営委員が次々と問題発言をしている現状では、
 視聴料不払い運動が起こるかもしれないと、私は思っている。
 経営委員。百田尚樹氏の発言、長谷川三千子氏の発言などは、各自で検索して
 いただきたい。こんなひどい発言がNHK経営委員として妥当なのかどうか。
 私はその見識を疑う。今後のNHKが心配なのだ。