明日11月23日は24節季の「小雪」ですが、今年は特に暖かくて
雪の気配などは感じられませんね。
50年前の平均気温のことは知りませんが、ずいぶんと暖かくなった
ように思います。
でも自然とは不思議なもので、今日の散歩の折にたくさんの「雪虫」を
見ました。雪虫のことは2週間ほど前にも書きましたが、今日はその時
より多く飛んでいました。
それほど寒くはありませんが、虫たちは「季節」を感じているのでしょうね。
寒さを感じないのは、気候のせいだけではなく、家屋の中が暖かくなった
からでしょう。
昔の日本家屋は夏が過ごしやすいようにと考えて作られていましたから、
窓ではなく、掃出しの障子でした。障子紙一枚の外は冬だったのです。
暖房も部屋に火鉢が一つだけだったから室内も寒かったはずでしたが、
今から考えると薄着でした。
最近は一軒家でもマンションと同じような構造で作られる。だから、万一
夏に停電になると大変だろうとおもう。掃出し窓がないので風が通らない。
そしてまた、プライバシー重視で昔の家屋の様な解放感がなくなっている。
だれもみな、身を潜めて生きているかのように、隣が何をしている人なのかも
知らないでいる。
散歩していて、こちらから大きな声で「こんにちわ」とあいさつしない限り、
先方からほとんど挨拶をされることもない。挨拶をしてくれるのは子供たち
だけで、いい歳をした大人たちは「挨拶」を忘れている」。
オーストラリアで散歩していると、だれもが気持ちよく「ハロー」 とあいさつ
してくれる。 日本人は、これほどまでに駄目になったのかのだろうかと
悲しい。 ところで「24節季」などと言うのも、多くの人たちは忘れている
だろうな。