これまで何度も書いてきたが、三菱重工業の国産初の
ジェット旅客機「MRJ」は、何度も計画を先送りし、
その遅れがひどすぎて新たな注文も取れないし、すでに
発注している航空会社からも解約されそうな流れになって
いた。
今回、またまた計画を見直すことになり、量産計画を縮小
することになった。
これまでの計画では、2020年に「月産10機」として
いた生産体制を「月産1機程度」とするという。
MRJの納入を延期したことに伴う措置で、国内の航空部品
メーカーなどには打撃となりそうだ。
これまでの生産計画は、17年末に月産約2機、18年末に月産
3~4機と、少しずつ生産ペースを拡大する予定だった。
しかし、18年半ばを見込んでいた納入開始時期が約2年遅れて
20年半ばとなったことに伴い、量産も先送りするという。
多くの国民から期待されてきたMRJだけに、三菱重工業の
一連の流れに心配する。
技術力が落ちてきているのだろうか。
ここまで計画の遅れがあると、三菱の実力が疑われても仕方が
ない。
自動車部門の情けない状態を、航空機部門がスカッと晴らしてくれる
ものと、思っていた人たちが多いに違いないだけに残念だ。