中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

日本には「三権分立」は機能していない

 ランチを食べ終えたころ、妻から質問が出た。
 参院一票の格差についてもっと詳しく教えてほしいという。
 当然のように知っているものとばかりに思っていたので驚いたが
 詳しく説明すると、「やっとわかった。その中にも政党間の駆け引きまで
 あるんだね」と理解できたようだ。
 参院一票の格差問題は違憲判決によって見直しを余儀なくされ、
 何とか違憲判断にならない(それも、おかしいが・・)2.947倍にして
 通過させたようだ。
 裁判所の判断にも問題を感じる。3倍以内ならばなどという判断は
 政治に配慮しすぎなのだ。
 民主、公明両党から出ていた改正案の1.945倍とはかけ離れている。。
 中学校社会科の教科書には、三権分立について書かれている
 三権分立とは・・・・民主主義のもっとも基本的な形であることに
 なっている。戦後の教育の中で、私たちは日本は三権分立によって
 日本では民主的な政治が行われていると信じている。
 三権分立とは・・・・
 立法権 法律を作る権限。国会が持つ
 行政権 法律に基づいて政治を行う権限。内閣が持つ。
 司法権 法律に基づいて裁判を行う権限。裁判所が持つ。
 三権が互いに抑制し合い、均衡を保つことによって、権力の行き過ぎを
 防ぐしくみになっていて、これを三権分立と言う。
◆ ところが、日本では三権分立が機能していないことに気付いている
 人が少ない。
 なにがどう違うのか考えてみよう。
※ アメリカの場合だと、上院、下院の議員選挙で議員が選ばれる。
 言うまでもなく、国民が議員を選んでいるのは立法権を持つ議員なのだ。
 行政権を持つ大統領は、大統領選挙によって国民が選ぶ。
※ 日本の場合は、立法権を持つ議員を選んだあと、議員たちで首相
 を選ぶから、行政権を選ぶことができない。
 立法権、行政権の二つを持っているようなものなのだ。
 だからこそ、安倍政権のような無茶苦茶なことができるというわけだ。
 権力を集中させたときに、どの国でも間違いを起こす。
 かつてのソ連、今の中国などは、そのもっとも顕著な例である。