中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

子供の頃の風景環境で考え方が変る

誰もがそうだとは云い難いが、育った環境で(風景など)によって、大人になってからの、ものの見方、考え方に影響があるのかと思う。

宮本輝さんと小栗康平さんの対談を読んでいて、やっぱりそうだよな、と思ったのだった。

私は大阪で生まれ、6歳まで大阪で育った。すでに地下鉄もできており、デパートにもたびたび行って大食堂でオムライスなどを食べ、近くのパン屋さんでクリームパンを買ってもらって食べていた。

6歳になって、ど田舎の淡路島で住むことになって、オムライスもクリームパンもない生活になった。

しかし、街の8割ほどが見える高台の家から毎日街を見、海を見、そこに浮かぶ舟の色々。漁船、帆船、貨物船、客船、軍艦まで全てを見て楽しめた。

海の向こうには、南海電車が通じている街や山並みまで見える。

家の裏はみかん山。家の下は大きな池があった。

景観から言えば贅沢この上ない住まいだった。

もし、この住まいで裕福ならば幸せだろうなと思っていた。

この家には9年間住んだ。

毎日、海をみながら育ったことと、私の海外志向とは繋がっていると思う。

同じ街で育っても、海に近いところと、高みから観たものとは違うだろうし、街中で育った人のみた風景も違うだろう。

同じ町であっても住む場所によって、経験も見方も違うだろう。

視野が広い人、狭い人も、子供の頃の環境もあるかもしれないと思う。

何がよいのか、わるいのかではなく、自然に醸し出される味かもしれないと思う。

同じ場所で育っても、感性の違いで、見方、考え方も違ってくるのは仕方がない。