食器棚の下に喘息の吸入薬を置いていて、それを吸入するたびに、自然と少し上に見える写真入りのカップに目がゆく。
妻が言うには、このシャツを着ているのだから私が63歳、妻が58歳の時だそうだ。
オーストラリア.パース近郊のフリーマントルへ行ったとき、フリーマーケットの中で呼びかけられ、何気なく彼の誘いに応じてカップを買った。
私達の写真を撮ってカップに焼き付けてくれたのだ。
当時は、どこかに仕舞ってあったのだろうが、帰国した2005年から食器棚に妻が置いてある。
あれから....25年も経った我が写真と対面して、お前はまだ若いね,,と呟く。
何気なく買ったものが、今では良い買い物だったと思っています。