「地獄の沙汰も金次第」
佛教が言っているとは思えないが、死ねばあの世で閻魔様に裁かれるという。
お金を渡せば極楽に行けるが、貧乏だと地獄に落とされるという。
あの世では金次第というのは、どの世界でも、でも宗教でも考えられたのかもしれない。
お釈迦さんやキリストが生まれるずっと前の紀元前4千年前のエジプトでも同じような信仰があった。
それらは発掘されたものなどからも分かっている。
中国では、お葬式の時に印刷したお金をどっさり死者に持たせる。
韓国にも、そのような因習が伝わっている。
日本でも硬貨を入れる習わしがあったが火葬になってからはなくなった。
エジプトでは死者が蘇ると考えられてようだ。
インドでは古くから、死んだ後に、なにかに生まれ変わるという考えがあったし、オーストラリアの原住民のアボリジニの場合は、死ぬ直前に触ったものに生まれ変わるという信仰があり、「石」に生まれ変わりたいというのが希望であるらしい。
どうも、もう一度人間にと望む民族が少ないのは、生きる苦しみを味わったからだろうか。