現在は、ほとんどの場所が舗装されていて、土を見る機会が少なくなっていますから、突然に土地に関心があるかと問われても驚くでしょうね。
店で売られている土ではなく、住んでいる地域の土の色をご存知でしょうか。
あるいは、「土」なんか、どこでも同じだと思っているかもしれませんね。
私は農家で育ったので、土とは縁が深いので子供の頃から土への関心がありました。
ところが19歳に東京の多摩台地の学校へ行くことになり、余りにも土が違うので驚いたものです。
関東ローム層というのだそうで、富士山の火山灰が降り積もってできた地層でした。
多摩台地では数十メートルもある場所があるとのことでした。
同じ年に鎌倉にある江ノ島へ遊びに行ったときに、広々した砂浜が黒いのに驚いたものです。
後で知ったことですが、関西は白い、関東は黒いという言葉があったそうですが。
こんな砂浜で楽しめるのか?と思ったものでした。
だが関東ローム層は広範囲で、関東地域に野菜類の出荷が多いのは、そのおかげだそうです。
世界には大まかに分けて12種類の土があるそうです。
黒い土は肥沃だと言いますから、関東から北側は肥沃な土地が多いのでしょうね。
九州では白い土が多いようです。
関西は薄茶色というのでしょう?
関東ローム層と検索してみると、茶褐色と書いてありましたが、実際には黒く見えました。
真冬になると、土が凍ってザクッつザクッつと靴が沈み込みます。水稲は出来ず、陸米を栽培しているようでした。
高倉大根という有名な大根の収穫のアルバイトをしましたが、土が凍っているし、大根は長い80センチ前後ありましたから、真っ直ぐに引き抜かないと折れてしまいます。
大根の収穫のアルバイトだと軽く考えていましたが、重労働でした。
さて、世界中で最も肥沃な土といえば「チェルのゼム」という土です。
世界の小麦の12%も作られているほどの肥沃な国土を持っているのがウクライナなのです。
第一次世界大戦のとき、ウクライナを支配下にしていたドイツが貨車でウクライナの土をドイツに運んだと言われるほど肥沃な土地なのです。
やはり黒い土なようですね。
その道の人は、「チェルノゼム」と言うだけで話しが通じるほど有名だそうです。