これも約二十年ほど前のことだが、東本願寺札幌別院から講演依頼があった。
浄土真宗とは縁のない私にどうして講演依頼が来たのかわからない。
当時は豪州.パースに住んでいたのでオーストラリアから札幌に向かった。
同じタイミングで、大阪の阪南大学からも講演依頼があったので引き受けたのでした。
宗教に縁のない私は、札幌別院と言うものが巨大組織だと知って驚いたのだった。
その時は、子供の可能性について話をした。
特に、問題児と言われる少年少女について話した。
親からも、教師からも、社会からも問題児と言われる少年少女達は実は問題児ではないという話をした。
問題児にしてしまったたのは、親や教師なのであって、彼ら、彼女達は「問題を抱えている」子供なのであると。
問題児と、問題を抱えている子供では、まるで意味が異なる。
親たちや教師たちが(変わることによって)子どもたちが問題から開放されるという話を具体的に示した。
阪南大学では、テーマが国際交流だった。
阪南大学には国際交流に関する学部があり熱心に聴いていただいた。
国際交流には文化が欠かせない。自国の文化を知らずして、国際交流はできない。日本が世界に誇る文化は多い。
だが、若い人達は世界に憧れながら自国の文化を知ろうとしないのは誤りだと思う。積極的に日本文化を学ぶ出来でしょう。
その結果、外国との交流も楽しめるのですよと。
講演後、教授から(目からウロコ)という思いで拝聴しました。生徒たちも喜んでおりましたと、メールを頂きました。
どちらの講演も、わずかに視点を変えた話なのですが、視点を変える、多角的に見る習性を持つと世界が見えるようになる。
井戸の中の蛙にならないためにも、多角的に観る習慣を持ちましょうね。