中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

「風水」は、常識程度のものなのに溺れる人もいる

世の中には、信じられないほど様々な商売がある。

九星気学風水の九星術とは、九星の運気と方位が持つパワーを

組み合わせて自分の運気を積極的に高めていく開運法だという

ことになっているらしい。

この風水にはまってしまったがために、運命を損ねてしまった

例も少なくない。よい事ばかりではないという証でもある。

 昔は自然現象を「不思議な出来事」としてとらえる人たちが

多かった。 また気象学も今の時代のように知られていなかった

から、中国のどの政権も気象学に詳しい学者を重用したものだった。

気象学に一歩先んじたものが時代を制するとも考えられていたから、

研究も盛んにおこなわれたが、政治がらみと重なって複雑怪奇な

考え方まで現れるようになってしまったようだ。

 「風水」に凝っている人は、今日は東の方向へ行く用があるのに、

風水の占いでは西へ向かえ・・とでているからあと・・玄関を出て

一旦は西へ向かい、しばらくして東へ転じて目的地にいくという

とても厄介なことをしている人もいる。

 玄関の方向、便所の方向などなど・・家の方法が悪いからと、

住み慣れた家を改造したり、場合によっては引っ越したりする人もいる。

先日、50歳代の女性があるマンションに引っ越した。ところが、

マンションの部屋がどちら向きに建っているか、自分の部屋に朝日が

入るかどうかさえ、知らないという。そういうことを何も気にしないで

契約したのだそうだ。 この場合は「風水」以前の問題だ。 

朝日が差し込む部屋なら、暖かくて明るい。北向きの部屋なら、寒かろう。 西向きの部屋だと夏の夕日が差し込んで厳しい暑さ

を覚悟しなければならない。 こんなことは「常識」と言ってもいい。

 そういった常識を知らないひとが、「風水」の人たちに指摘されて、

いつのまにかその世界に引きずり込まれてしまう。

世の中の自然現象についてもっと関心を持ちさえすれば、楽しい事が

増えても悩むことにはならない。 こどものころから空を見上げる

習慣のある人は星座にも詳しくなり、宇宙で起こる不思議現象にも

驚かなくなる。 風はなぜ起こるのか? 波はなぜ立つのか? 

すこしでも自然の中の減少を「子供になって気持ちで」見直してみる

のもいいのではないでしょうか?

 風水にしても・・・南半球のオーストラリアなどでは、何の役にも

立たない。 南向きは寒いし(あるいは涼しい)北向きは暑い!!

日本で最高の立地である「東南の角」は、豪州ではお勧めできない。

北半球にある日本と南半球の豪州とは違うのだから。 豪州でも、

東海岸よりのシドニーなどと、西海岸よりのパースとは違う。

 世界は広いのです。 ちまちまと、狭い日本の中で風水に踊ら

されていては世界は見えません。 自然は楽しいものです。

たのしい自然をもっと知りましょう。