中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

感染拡大を抑え込んだ福岡県、北九州市はどうして成功したのか?

 このブログで、手厳しく批判したことがある県であり、

市であるのだが、その県、市とも、今や全国の優等生に

なっていた。 他府県が感染拡大にあえいでいるときに、

見事に抑え込んでいるのだった。

 福岡県は2月20日に2名の感染者を出してから、3月23日まで

累計感染者が6名と大都市を抱える県としては珍しく感染者が

すくなかった。それが翌日の3月24日から1か月後の4月24日には

587名にまで感染者が拡大してしまったので、私もブログの中で

どうして急に拡大したのか? なかでも、県の中で北九州市

感染者が多いのはどうしてなのかと厳しく書いた覚えがある。

 ころが・・どっこい。いま、福岡市、北九州市は全国でもトップ

レベルの感染抑え込みに成功したところなのだ。どうして抑え込み

に成功したのかを北九州市の北橋市長が語っている。

 「あの感染拡大が急激に増えたころ、多くの方から厳しいお叱りを

受けました。どうすれば感染を抑えられるか悩みました。そのころ、

東京都医師会長さんが、悲痛な叫びに似た言葉を発しておられました。

それは、症状があるなしにかかわらずPCR検査をしないと感染者が

減らないのだということでした。 その言葉に強く共感し、北九州市

国の方針とは違いますが、症状のあるなしにかかわらず、保健所を通さ

ず、だれもが希望すればPCR検査ができるようにドライブスルー方式を

取り入れたのです。予算の問題もあり、さまざまな困難とも闘いましたが

その効果がすぐに現れました。」と。 

 最近1か月間、人口10万人当たりの感染者数は、

北海道 31,28 大阪 27,31 東京 20,36

愛知 15,08 という中で、 福岡県は 3,96

福岡市は 6,86  北九州市は 2,13 という

素晴らしい数字を残しています。 北九州市の市長が思い切った3745件

行動に出た結果と言えるでしょう。 PCR検査数では福岡県が

4064件 北九州市が 3945件と全国の1,2位となっています。

 政府はいまだにPCR検査体制を整えらません。安倍首相の約束は

不渡り手形でしたし、菅総理も前に進めません。言っていることと

実行力に大きな隔たりがあります。 今、日本がなんとしても

やらねばならないことはGoToよりもPCR検査なのです。GoToに使う

金をどうしてPCRに回せないのかがわかりません。

 アメリカ、ブラジル、ヨーロッパ各国の現状をよく把握し、それらの

失敗に学び、一歩先んじた対策を考えてこそ世界に誇れるものとなる

でしょう。五輪を考えているのなら、なおさらのことです。

 イタリアのナポリの最大病院の現状をナポリ市の区会議員が映像を

発信しています。ナポリは第1波のときは安泰でした・・・が、その後に

対策をとらずにのんびりしていたのがあだとなり、悲惨な状態を迎えて

います。 発信した区会議員は「医療崩壊といっても、だれもどんな

ことなのかわからないでしょう。だからあえて発信しました」と

巨大な病院の中にはあちこちに死体が置かれていて、トイレの中まで

死体が置かれています。 対策の遅れがこれほどみじめな結果を招いた

と言えるでしょう。 日本で起こらないとは限りません。 

もっとしっかり、世界に目を向けましょう!!!!

 こういう情報や映像を、首相に見せてやってほしい!!!隠さずにね。