曾呂利新左エ門(そろり・しんざえもん)と豊臣秀吉(とよとみ・ひでよし)の
逸話は有名です。この逸話と「新型コロナ」には深い関係がありますので、
ちょっと書いてみます。
豊臣秀吉から褒美をもらえることになった時、彼は次のように願い出ました。
『米を一日目に一粒、二日目に二粒、三日目に四粒と、毎日倍にして100日
いただけますか』と。 秀吉は「なんだ欲のない奴め」と願いを承知したのですが
あとで、はっと気がついて曾呂利新左エ門に謝ったという話です。
この計算で行くと、50日間で当時の日本の国内総生産高を超えてしまうの
です。 倍々ゲームとは恐ろしいものですね。
ところで、今日の「ニュース9」で、空港の検疫体制の限界にきているという
のです。 この問題は数日前にも書きましたが、以前は自衛隊が検疫をして
いましたが、民間に移譲されてから空港で陽性が見つかる件数が増えて
います。 ところが現在の少ない国際便でももう限界にきているというのです。
今後、世界各国からの受け入れをせざるを得ない状況になってくると思われ
ますが、国と民間会社の契約の詳細は知りませんが、検疫強化のためには
人材を増やさなければなりません。 南半球が春になる9月から10月にかけて
来日するビジネスマン、観光客共に動静が強くなった「新型コロナウイルス」を
持ち込む可能性が大きいと思っています。 しかし、検疫体制強化のために
人材を大きく増やせるのかどうか・・・。無駄なマスクを配るより、こういうところに
金を使って検疫強化を図ってほしいものです。 さて、次のような設定で計算
してみました。私は数学が苦手ですが、娘は神戸大学院理学部卒業者です
から、計算には間違いないでしょう。 さて次のような設定にしてみました。
◆ 日本中の空港の検疫(成田、羽田、関空など)体制をすり抜けてしまった
感染者が全国で・・毎日5人いたとします。一人が1,5人(一人半)だれかに
移したとして、30日後にはどうなっているか?です。
答えは 2,876、251人ということです。
◆ 以上の設定を、毎日2人の感染者を見逃していたと変更すると、
答えは 1,150,500人だということです。
曾呂利新左エ門さんではないすがが・・・恐ろしい数字になりますね。
だからこそ・・・空港の検疫体制(水際体制)の強化はなんとしても政府は
本腰を入れてほしいのです。 最近は夜の世界での感染者増が問題に
なっていますが、その場合にも、この計算方法は該当します。
一人一人が、問題意識を持っていないと、「爆発」するのです。爆発して
しまった後では、手が付けられなくなります。 そういう意味では、今の
アメリカ、ブラジルをよく観察してください。