WHO(=世界保健機関)は24日、新型コロナウイルスに感染し、
回復した人が二度目の感染を防ぐことをできる科学的根拠は無いとの
見解を示しました。
ウイルスに感染すると体内に抗体が作られることで、同じウイルスには
感染しにくくなるとされています。WHOは、新型ウイルスに感染し、体内で
十分な量の抗体が作られれば再感染を防げるとする一方、作られる抗体の
量が非常に少ないケースがあると指摘しました。
このため、抗体を保有すれば再感染しないという科学的根拠は存在しない
としています。その上で、一部の国が、抗体の保有が確認された人に職場
への復帰などを可能にするいわゆる「免疫証明書」の発行を検討している
とについて、WHOは、感染リスクを高める恐れがあると警告しました。
結果として「ウイルスへの抗体についてはわからないことが多く、集団免疫を
期待することは何百万もの人命を危険にさらすことになる」と述べ、政策としての
手法には否定的な考えを示しました。
トム・フリーデン氏はニューヨーク市の保健当局の責任者を経て、2009年にオバマ
前大統領にCDCの所長に指名された公衆衛生の専門家で、現在は保健政策の
アドバイザーとして新型コロナウイルス対策に当たっている。かれは、世界各国で
行われている外出や経済活動の制限について早期の再開を求める声が高まっている
が、再開すれば感染拡大が大きくなるだろうといっています。
また、多くの人が新型コロナウイルスに感染して免疫を持つことで、結果としてウイルス
の感染拡大が抑えられるようになる、いわゆる「集団免疫」については、「ウイルスへの
抗体についてはわからないことが多く、集団免疫を期待することは何百万もの人命を
危険にさらすことになる」と述べ、政策としての手法には否定的な考えを示しました。
WHOもCDCも同じような見解です。 ステイホームに勝る方法はなさそうですね。