新型コロナウイルスにかかった時の症状について今一度おさらいをして
みたい。 新形コロナウイルスは呼吸器に感染するウイルスだということが
重要で、呼吸器には口や鼻などからウイルスが入って感染する。
狭い室内で症状が出ている感染者や、症状が出ていない感染者と話をして
いてもうつるし、感染者が発したウイルスと空気中の物質は24時間もその
あたりの(たとえばステンレスなどに)ものの上で生きているから、それに触れた
手で顔を触っても感染する可能性もある。人間どもをだます、とても巧妙に
作られたウイルスだとおもう。この感染症の初期症状は、風邪と見分けに
くいことも指摘されている。これは重症化するケースでも同様で、最初は普通の
風邪症状(微熱、咽頭痛、咳など)から始まり、そのような段階では重症化するか
どうかの区別をつけるのも難しいと言われている。 インフルエンザなのか、
ごくありふれた風邪なのか、新型コロナウイルスによるものなのか、専門医でも
見分けられないという。 だからこそ、熱さえ下がれば治ったように思って通常に
行動しようとする。 そして、どんどん感染拡大の協力者になってしまう。
専門家会議の見解によると、重症化する患者は、風邪症状が出てから
約5~7日程度で症状が急激に悪化し、肺炎に至っている。 入院期間が
約3~4週間に及ぶことが多いという。重篤になった患者の場合は、人口呼吸器に
よる治療だけではなく、人工心肺を使った集中治療が必要になるケースが
あるが、ニューヨークの事情として報道されているように人工呼吸が圧倒的に
足りないのが現状なのだ。 アメリカのトヨタ自動車も人工呼吸器に製造をすると
決めたが、日本国内でも人工呼吸器の製造に乗り出す企業も出ている。
マスクと同じで、医療関係のものは、すべて後追いの状態だ。
「発症して最初から喉が痛いとか熱が出るわけではない。症状が出て7日くらい
までは、だるくて『何か変だな』というところがあって、そこから急に(咳や呼吸苦
などの)呼吸器症状が出てくる」と症状の変化に注意が必要だということだ。
体がだるくなるというのが大きな特徴ともいえる。 阪神・タイガースの藤波選手の
ように臭覚異常、味覚異常も一つの信号と考えてよいようだ。中国の研究では、
軽い症状の感染者からも人に移った場合には、おもい症状をもたらすこともあり、
自分の症状が軽いとか重いとかは関係なく、感染拡大につながるという。