以下は、先日書きましたクルーズ船「ルビー・プリンセス号の続報のような
ものですが、「ルビー・プリンセス号」での大失敗を経験した豪州各州がクルーズ
千から下船させないとする措置に出ていて大騒ぎです。 すでに洋上には数万人
が漂っているのですから。
オーストラリアで、シドニーなどへ戻ってきた10隻以上の乗客の下船が
許されない事態になっている。 船内には合計で数万人がいるとみられる。
国内の感染者が3千人を超える状況で感染をさらに広げる心配からこの
ような措置が取られているようだ。
豪紙オーストラリアンなどが27日伝えたところによると、26日夜の時点でシドニー
沖には、地元ニューサウスウェールズ州が入港を認めない11隻がいる。
いずれも乗客2千~3千人規模の大型船なのだ。
州は乗客の下船を認めるのは「入港の新たな方法が決まった後」と説明している。
この措置は、シドニーに19日、到着したクルーズ船「ルビー・プリンセス号」の失敗例
の後に始まった。同号では、到着時にインフルエンザのような症状があった乗客と
乗員計13人が新型ウイルスの検査を受けたが、結果が出る前に州当局がほかの
乗客2700人の下船を許してしまった。
翌日に4人の陽性結果が判明。その後、下船済みの乗客からも州内で感染が続々と
発覚し、27日には162人に増えた。
この様子を見た西オーストラリア州政府も今週、パース近郊のフリーマントルに
着いた3隻の下船を認めない事態になった。 結局、同州は27日、乗客のうち州民
約200人は約20キロ沖にあるロットネスト島で隔離し、ドイツなど外国人客はパース
から空路、帰国させる方針を示した。
豪州人の間ではクルーズ船観光が人気で、業界団体によると、2018年には135万人
が乗った。2月に横浜に停泊していたダイヤモンド・プリンセス号にも、200人以上の
豪州人が乗っていて、豪政府のチャーター機で帰国した164人のうち10人が豪州で
感染が確認された。