中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

弱者の立場からみるコロナウイルス渦

 私はどうしても弱者の立場から物事を見てしまう、考えてしまうと

いう性癖がある。 今回の新型コロナウイルスについても同じだ。

新型肺炎渦は世界経済にも大きな影響を及ぼすだろうと思うが、

そんな大それた問題を掲げるより前に、日本や中国やアジア各国に

ある中小企業のことを思ってしまう。私は大企業の属せずに生きて

きたし、自分が作ったものは中小に属する規模のものだった。

中小の企業というものは嵐が吹けば吹っ飛ぶほろにもろいものだ。

自然災害も怖い、ドルショックやオイルショックにも根っこから

ひっくり返されるほどのショックを与えられたものだった。

だれも助けてはくれない。すがっていくところもない。

今回の新型肺炎渦の場合、下請け企業などはどうやって喰い忍んで

行くのだろうか? 人件費と言うものは、計り知れないほど経営者

にとっては大きなものなのだが、仕事がなくては人件費が払えなく

なってしまう。従業員を減らす、やめてもらうしかない。いったん

人を手放せば、景気が戻ってきても人手が足りなくてやっていけない

というジレンマがある。いつ、どういう形で収まるのか、景気が戻って

くるのかさえも分からない中では決断も出来まい。

 中小企業の経営者たちにとっては、自分自身が肺炎の最中にあるように

思えてくるのではないだろうか。 武漢だって、中国政府だって、この

騒ぎを一日も早く終息させたいに違いない。なのに・・収まらないのが

厄介だ。誰もが「思った以上に・・・」と、考えているのだろう。

軽く考え過ぎたことに、油断があったのだとおもう。大したことはない

と思っていたら、どっこい強い奴だった!! あとでそんなことを言われ

ても、弱者たちは許せないだろう。どうしてくれるんだ!!と吠えても

強者は知らぬ顔をするだろう。 クルーズ船の、たった3700人すべて

の検査を最初から考えていなかったという厚労省の甘さにも不満がある。

国民全体からみれば・・わずか3700人ではないか・・と思うのだが。

 取り組みが甘いから感染が広がる。もう・・これは、はっきりしてきた。

これ以上、広がらない取り組みをしてほしい。