武漢からの帰国者への検査から初めて確認された貴重な
結果がある。 それは、まったくの無症状だった人の3人のうち
2人から新型コロナウイルスが検出されたことだった。
無症状であってもウイルスを持っていることはインフルエンザの
場合でもみられるから、想定内とは言えるが、今回のケースはとても
今後のこの種のウイルス対応についての貴重な経験となるだろう。
ただ、帰国者たちの内の2人が検査を拒否しているということに
ついては、とても納得がいかない。法的拘束はできないというが、
やはり検査だけは受ける協力姿勢が求められる。
武漢には、もうかなり以前から、多くの感染者がいたに違いない。
そこには、無症状者もたくさんいたことだろう。そして1100万人の
人口のうちの約500万人が武漢から出て行った。 中国中、世界中に
ウイルスをまき散らした可能性が高くなった。もちろん本人たちは、
危険な武漢にいるよりも・・と脱出したに違いないし、日本なら安全と
考えたに違いない。 バスの運転手やバスガイドさんが罹患したことを
考えると、観光者の中にスーパー・スプレッダーがいた可能性がある。
スーパー・スプレッダーは、変異したウイルスを持っていて、1人が20
人以上に罹患させることがあるらしい。本人は無症状の場合もあって、
傍からは判断しにくいのだ。 体内に新型コロナウイルスが入り、さま
ざまに変異していく中で、感染力が弱まる場合もあれば強力に変異する
ばあいもある。だからこそ、この種のウイルスが怖いと言える。
やたらに恐れても仕方がないが、職場によっては感染者と触れる立場
の人もいるだろう。我が家の場合は娘が神戸空港につとめている。客と
直に接触する職場だけにちょっと心配だ。関空と違って、神戸空港の
場合は中国人客は少ないようだが・。夜11時半までという厳しい職場
だけに、健康管理も含めて大変な職場と言える。