フィギュアスケート・グランプリ(GPシリーズ)第2戦のカナダ大会。
男子はショートプログラム(SP)首位の羽生結弦がフリーでも1位と
なる212・99点をマークし、合計322・59点で制した。
羽生は過去3度出場したこの大会はいずれも2位でミスが目立っていた。
過去と決別するために臨み、SPは2位を約20点引き離し、自身の持つ
世界最高得点の110・53に0・93点と迫った。
フリーでは冒頭の4回転ループで着氷すると、続く4回転サルコー、
3回転ルッツ、4回転トーループなど、完成度の高い演技を披露。表現力
を示す演技点では5項目とも9点台を並べ大差をつけて圧勝した。
女子フリーが行われ、注目の15歳、トルソワ(ロシア)は予定して
いた4本の4回転ジャンプのうち、3本を着氷させた。
フリー166・52点、SPとの合計で241・02点の現行の採点制度
での世界最高得点を記録し、優勝した。フリーの内訳は技術点が100点
を超える100・20点、演技構成点が67・42点、転倒で1点減点。
技術点は2位の紀平梨花がマークした77・50点より22・70点高い、
驚異的な難易度の構成。衝撃的な演技となった。 紀平選手のコメントが
トルソワの凄さを語っている。 SP1位の紀平が最終で出る前に、トルソワ
の得点がアナウンスされた。紀平は「圧倒された。どんなにがんばっても追
いつける点数ではなかった」と。いよいよ本格的になってきた女子の4回転。
紀平は3回転半で食らいついてはいるが、勝ち目という意味ではむなしい。
だが、日本選手を見渡して4回転が可能なのは紀平以外にはいないだろう。
4回転が主流となってきたフギュアースケートという世界、もう日本には
勝ち目がなくなるのか・・・と寂しく思う。 紀平のトリプルアクセルは
美しいなのにな~~。