金融庁の金融審議会は25日、総会を開いた。95歳まで生きるには夫婦で約2千万円の蓄えが必要と試算して批判を浴びた老後資金報告書の撤回を決定した。とのニュースに
関して書く。
なぜこの試算が批判を浴びたのかと言えば、年金だけでは足りないということを
露呈したからだという。そもそも・・年金だけで足りると思う方が間違いだと、私は
おもうのだ。たとえ2千万円の預金があったとしても、95歳までやっていけるはずがないではないか。95歳でなくとも85歳でもやってはいけない。 もし、それでやっていける人がいるのならば、その人は余程恵まれた環境にある人と言わねばならない。
大企業や公務員、地方公務員などに長年勤めた方たちは、年金も多いだろうが、国民の大半はそういう人たちであはないことに注目すべきなのだ。だから2千万円足りないぞという金融庁の試算は、控えめながら「足りませんよ、貯めておいてね」という助言のつもりだったのだろうか。 国民の大半の人々は、とくに就職難の時代を送ってきた人たちには老後は厳しくなるだろうとおもう。だから、今回の「撤回」は政府が批判を恐れてのことだろうが・・それは、より以上に批判されてしかるべきだ。