中原武志のブログ

生きていくうえでの様々なことを取り上げます

世界を広く深く見る、知る努力を

ISSP(国際社会調査プログラム)の2015年調査によると、「自分の職場では、職場の同僚の関係は良い」と思っている人の割合において、日本は調査対象37カ国中、なんと最下位でした。その割合は「非常に良い」「まあ良い」を合わせて69.9%。7割近くが「良い」と言っているならいいんじゃないか、という人もいるかもしれませんが、それは世界的に見れば最低レベルなのです。

 以上のようなニュースがありました。どうして、そうなのか?

日本人の「井戸の中の蛙、大海を知らず」という諺は世界旅行をする人がいくら増えても改善されていないようです。世界を知るには「旅行を楽しむ」ことでは為し得ません。海外での英語学校へ入学しても「蛙」のままなのはなぜでしょうか? やはり、基本的には日本語の本を数多く(ここでいう本とは実用書、いわゆるハウツー本ではありません)読み、日本についてよく知っておくこと、とくに日本文化についての知識を豊富にしておくことが肝要です。それなくして海外で英語を学んでも、それはお互いをよく知るためのコミュニケーションにはならないからです。

海外旅行も、名所旧跡を巡るだけの旅だけでは、自分を高めることにはなりません。訪ねる国について事前に(旅案内ではなく)歴史などをしっかりと知っておくべきでしょう。このような地道な努力を常に行っているひとでないと、狭い視野の中でしかものが見えない人間になってしまいます。いま、そういう人が急増中です。だから、どんどん住みにくい社会になりそうです。ですから、だれもが前向きに広い視野が持てるようにしてほしいのですが・・コミュニケーションって相手の機嫌を取ることではありません。互いに持てるものをぶつけ合って、より一層に視野を広げるためのものだと、私は思っていますが。